「基礎からじっくり学べる一冊がほしい!」
そんな方におすすめなのが、日本漢字能力検定協会の『漢字学習ステップ』です。
『漢字学習ステップ』は、日本漢字能力検定協会が公式に発行している問題集で、漢字検定2級の出題漢字185字を丁寧に学べるのが特長です。
『漢字学習ステップ』は、学習する漢字1字1字の筆順・意味・用例までしっかり掲載。漢字の本質から理解できる一冊となっています。
この記事では、『漢字学習ステップ』の基本情報やメリット、向いている人のタイプまで、わかりやすく解説します!
- 『漢字学習ステップ』の価格や問題数などの基本情報
- 『漢字学習ステップ』のメリット・デメリット
- 『漢字学習ステップ』のおすすめな人・合わない人
基本情報
『漢字学習ステップ』の価格や構成、問題数など、基本的な情報をご紹介します。
出版社や価格など
『漢字学習ステップ』の出版情報は以下の通りです。
- 編者:公益財団法人 日本漢字能力検定協会
- 価格: 1,320円(税込)
- サイズ: A5判(厚さ約1.5cm・重さ約390g)
- セット内容: 本体、別冊解答


公式が発行する安心の一冊です。
構成
『漢字学習ステップ』は、以下のように構成されています。
- 練習問題(28回)
- 力だめし(5回)
- 弱点発見テスト(1回)
- パワーアップ問題
- 総まとめ(2回)
- 巻末資料(学年別漢字配当表/部首一覧表/音訓一覧表/常用漢字付表)



5つのステップで学習できるように構成されています。
問題数
『漢検 2級 漢字学習ステップ』には、合計3,496問が収録されています。
出題ジャンルごとの問題数を見る
大問の番号 | 出題ジャンル | 練習問題 | 力だめし | パワーアップ問題 | 弱点発見テスト | 実力完成問題 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1問 | 読み | 672問 | 50問 | 94問 | 30問 | 60問 | 906問 |
第2問 | 部首 | 526問 | 30問 | 166問 | 10問 | 20問 | 1,699問 |
第3問 | 熟語の構成 | 55問 | 136問 | 10問 | 20問 | ||
第4問 | 四字熟語 | 35問 | 73問 | 15問 | 30問 | ||
第5問 | 対義語・類義語 | 50問 | 98問 | 10問 | 20問 | ||
第6問 | 同音・同訓異字 | 20問 | 88問 | 10問 | 20問 | ||
第7問 | 誤字訂正 | 20問 | 54問 | 5問 | 10問 | ||
第8問 | 漢字と送り仮名 | 50問 | 98問 | 5問 | 10問 | ||
第9問 | 書き取り | 672問 | 50問 | 94問 | 25問 | 50問 | 891問 |
合計 | 1,875問 | 360問 | 901問 | 120問 | 240問 | 3,496問 |



問題数は多い方です。
特徴
『漢字学習ステップ』の特徴は、漢字検定2級で出題される漢字をステップに応じて段階的に学べる点です。
ここでは、各ステップの構成と特徴を詳しくご紹介します。
ステップ1|練習問題
練習問題の最初には、「漢字表」が掲載されています。
「漢字表」には、その回で学習する漢字が6〜7字掲載されており、以下の情報がまとまっています。
- 読み
- 部首
- 漢字の意味と用例
- 画数・筆順
漢字表をチェックすることで、初めて見る漢字でもしっかりと理解したうえで問題に取り組めます。
\ 漢字表は以下のとおり /





筆順まで丁寧に掲載されているので、基礎固めにぴったりです。
漢字表のあとは、漢字表で学んだ漢字の練習問題が登場します。
読み取り・書き取りを中心に、さまざまな形式で出題され、学んだ漢字の定着に役立ちます。
\ 練習問題は以下のとおり /





漢字表で学んだ漢字がすぐに練習問題があるので、知識が定着しやすいです。
ステップ2|力だめし
練習問題が終了すると、「力だめし」が登場します。
「力だめし」は、練習問題の5〜6セクションごとに用意された確認テストです。
力だめしは、100点満点で採点できるようになっているので、目標点を決めて取り組むのも効果的。
学習した内容を総ざらいできます。
\ 力だめしは以下のとおり /





力だめしは、テスト感覚で復習でき、モチベーション維持にもつながります。
ステップ3|弱点発見テスト
全てのセクションと「力だめし」の後には「弱点発見テスト」が掲載されています。
弱点発見テストでは本試験と同様、全120問で実力チェックができます。
\ 弱点発見テストは以下のとおり /





合格への第一歩は、自分の弱点を知ることから。ここで見つけた苦手分野を重点的に復習しましょう!
ステップ4|パワーアップ問題
「弱点発見テスト」の後は、分野別のパワーアップ問題が掲載されています。
パワーアップ問題は、出題分野ごとに掲載されているので、弱点発見テストで見つけた苦手分野をに集中的にトレーニングできます。
\ パワーアップ問題は以下のとおり /





合格を狙うなら、弱点を残さないことが重要!
ステップ5|総まとめ
最後の仕上げには、「総まとめ」として、本番形式の模擬試験が2回分収録されています。
時間を計って解くことで、実戦感覚を養うことができます。
\ 模擬テストは以下のとおり /





この模擬試験で合格点が取れれば、本番への自信につながります。
メリット
『漢検 2級 漢字学習ステップ』は、公式ならではの信頼性で、多くの受験者に支持されている1冊です。
ここでは、その中でも特に注目すべき3つのメリットを詳しくご紹介します。
- 段階的に学習が可能
- 1字1字丁寧に学べる
- スムーズな学習ができる
段階的に学習が可能
『漢字学習ステップ』は、漢字検定2級に必要な知識を段階的に身につけられるように作られています。
1セクションで学習する漢字は6〜7字ずつなので、無理なく学習を継続できます。
各ステップでの「漢字表」で意味・読み・筆順などを確認 → 対応する練習問題に取り組む
この「ステップ方式」のおかげで、初学者でもステップアップしながら学べるのが大きな魅力です。



いきなり問題演習をするより、基礎からしっかり学べます。
1字1字丁寧に学べる
『漢検 2級 漢字学習ステップ』は、1つひとつの漢字を深く丁寧に学べるよう工夫されています。
各ステップの冒頭に掲載されている「漢字表」には、以下のような情報が掲載されています。
- 読み(音読み・訓読み)
- 漢字の意味
- 用例
- 部首
- 画数
- 筆順
とくに「筆順」や「漢字自体の意味」まで丁寧に掲載されている点は、この問題集ならではの強みです。
1冊で2級の新出漢字185字をしっかり学べるため、基礎から着実に実力を伸ばすことができます。



漢字検定に合格するためだけでなく、「漢字の本質を理解する」学びにもつながります!
スムーズな学習ができる
『漢字学習ステップ』は、学習しやすい工夫があります。
特にうれしいのが、直接書き込める形式になっている点です。
ノートを別に用意する必要がなく、思い立ったらすぐに学習を始められるのが大きなメリットです。
また、解答は別冊になっているため、丸つけもスムーズです。
『漢字学習ステップ』は、学習をスムーズに進められることで、合格へと着実に近づいていける問題集です。



「ちょっと空いた時間に1ステップだけ」といった使い方もできます。
デメリット
『漢字学習ステップ』は、漢字の本質をじっくり学べる反面、試験対策として使うには工夫が必要な場面もあります。
- 本番の出題形式と違う問題が多い
- 2級の新出範囲しかカバーしていない
- 赤シートに対応していない
本番の出題形式と違う問題が多い
『漢字学習ステップ』は、本番とは異なる形式の問題が多いです。
『漢字学習ステップ』では、漢字を1字1字を丁寧に学習するために、さまざまな種類の問題が掲載されています。
その結果、本番の漢字検定試験とは異なる形式の問題が多く掲載されています。
漢字検定に最短で合格したいという方は、漢字検定試験の対策に特化した内容の問題集をおすすめします。



まずは『漢字学習ステップ』で土台を作り、次に他の問題集で試験対策をするのも◎。
2級の新出範囲しかカバーしていない
『漢字学習ステップ』では、2級で新たに加わる185字の漢字を中心に学べる構成になっています。
そのため、それ以外の級の漢字の問題は、ほとんど収録されていません。
しかし、漢字検定2級の本試験では、準2級や3級の漢字も頻繁に出題されます。
そのため、準2級や3級の範囲の漢字が学習できていない場合、重要な得点源を取りこぼしてしまう可能性があります。
2級から受験する方や、基礎力に不安がある方は、出題の頻出度順に学習できる問題集を組み合わせて使うのがおすすめです。



「2級から初挑戦!」という方は、準2級の復習もあわせて取り入れておくと効果的です。
赤シートに対応していない
『漢字学習ステップ』は、赤シートには対応していません。
そのため、移動中にさっと学習するなどといった使い方には不向きです。
赤シートを活用したい方は、対応した問題集を選びましょう。
『漢字学習ステップ』は、赤シートには対応していないので、家でじっくり学習する方向きです。



学習スタイルに合わせて問題種を選ぶのが◎。
おすすめな人・合わない人
最後に、『漢字学習ステップ』がどんな人に向いているか、またどんな人には合わないかをご紹介します。
こんな人におすすめ!
以下のような方には、『漢字学習ステップ』の活用が特におすすめです。
- 1字1字、意味や筆順まで丁寧に学びたい人
-
漢字表に詳細な情報が載っており、じっくり理解しながら進められます。
- 段階的に無理なく学習を進めたい人
-
ステップ形式の構成で、初心者でも着実に力をつけられます。
- 公式教材で学習したい人
-
日本漢字能力検定協会が発行しています。



検定試験合格だけでなく、漢字力そのものを高めたい人にピッタリの一冊です!
こんな人には不向きかも…
一方で、以下のような方には、『漢字学習ステップ』がやや使いづらく感じられるかもしれません。
- 試験対策として使いたい人
-
本番形式の演習問題は少なめです。漢字検定試験対策には、他の問題集がおすすめです。
- 赤シートを使って学習したい人
-
赤シート対応ではないため、サッと確認するのには向きません。
- 2級から初受験する人
-
2級の新出漢字のみの対応。他の級の復習は別の問題集がおすすめです。



自分のスタイルや目的に合った参考書を選びましょう!


まとめ|『漢字学習ステップ』は本質から学べる信頼の一冊
この記事では、『漢字学習ステップ』について詳しく解説しました。
『漢字学習ステップ』は、漢字検定2級で新たに出題範囲となる185字をステップアップしながら学習できるのが特徴です。
漢字の読みや意味だけでなく、部首や筆順まで網羅された漢字表が各ステップに用意されており、漢字1字1字を丁寧に学習できます。
一方で、赤シートには対応していないことや、本番形式の問題が少ない点には注意が必要です。
- 2級の新出漢字185字を重点的に学べる
- 漢字表で筆順・用例・部首まで網羅されていて理解が深まる
- ステップ式で学習を積み上げやすく、継続しやすい
- 問題数は3,500問以上と豊富
- 赤シート非対応・本番形式の問題は少ないので補完が必要な場合も
「漢字1字1字の意味まで理解しながら、しっかりと実力をつけたい」
そんな方にこそ、『漢字学習ステップ』は最適な1冊です。
『漢字学習ステップ』を使って確実に漢字力を養い、漢字検定2級へ合格しましょう!

