漢字の実力を測る試験として人気の「漢字検定」。
就職や進学の際に有利になることから、多くの方が取得を目指しています。
しかし、漢字検定の公開会場での試験は年3回の実施に限られ、受験会場を自由に選べないというデメリットがあります。
そこで注目したいのが「CBT試験」です。
CBT試験は、全国の受験センターで受けられる試験形式で、受験日時と会場を自由に選択できるメリットがあります。
この記事では、漢字検定のCBT試験について、概要からメリット、受験方法まで詳しく解説します。
この記事を参考に、CBT試験での合格を目指しましょう。
- CBT試験の概要
- CBT試験のメリット・デメリット
- CBT試験がおすすめな人
CBT試験とは?概要をわかりやすく解説

漢字検定には、年3回実施される「公開会場試験(紙の試験)」と、全国のテストセンターで随時実施される「CBT試験(コンピューターでの試験)」の2つの受験形式があります。
ここでは、下記の項目について、CBT試験の特徴を公開会場試験と比較しながら解説します。
- 受験級
- 受験会場
- 受験日程
- 受験日時
- 合否結果
- 受験料
- 難易度
受験級
CBT試験で受験できる級は、公開会場試験に比べて限られています。
公開会場では、1級から10級まですべての級を受験できますが、CBT試験は2級から7級までです。
CBT試験 | 公開会場 |
---|---|
2〜7級 | 全ての級(1〜10級) |

受験したい級がCBT試験に対応しているかチェックしましょう!
受験会場
CBT試験では、自分で好きな会場を選んで受験できます。
公開会場の受験会場は、住所地から割り振って決められるため、選べません。
CBT試験 | 公開会場 |
---|---|
好きな会場を選べる | 住所地から決められる |



CBT試験は、好きな会場を選べるので、自宅ではなく学校や職場の近くでの受験もOK!
受験日程
CBT試験では、受験会場に空きがあれば、任意の日程を選択可能です。
公開会場は、年3回、日曜日のみの実施です。
CBT試験 | 公開会場 |
---|---|
好きな日程を選択可能 | 年3回(日曜) |



CBT試験は、好きな日程を選べるから、学習が完了したタイミングで受験できます。
受験時間
CBT試験では、1時限目~4時限目の枠が設けられています。
受験希望者は、その枠の中から都合の良い時間を選択できます。
一方、公開会場では、級ごとに検定時間が決まっています。
CBT試験 | 公開会場 |
---|---|
好きな時間を選択 | 決められた時間のみ受験可能 |



CBTは、時間をずらせば、1日に同じ級を複数回受験することも可能です。
合否結果
CBT試験は、検定日から約8日後に合否結果がWebで公開され、約10日後に結果資料が発送されます。
一方、公開会場では、検定日から約30日後にWeb公開、約40日後に結果資料発送です。
結果資料が手元に届くまでには、1ヶ月近くの差があります。
CBT試験 | 公開会場 | |
---|---|---|
Web公開 | 約8日後 | 約30日後 |
結果資料発送 | 約10日後 | 約40日後 |



就活や入試などで、漢字検定をすぐ取得したい場合には、CBT試験が便利です。
受験料
受験料は、CBT試験・公開会場ともに同一の料金です。
CBT試験 | 公開会場 | |
---|---|---|
2級 | 4,500円 | 4,500円 |
準2級~4級 | 3,500円 | 3,500円 |
5~7級 | 3,000円 | 3,000円 |



同じ料金だから、自分に合った受験方法を選びやすい!
難易度
受験の難易度は、CBT試験・公開会場のどちらの試験も同じです。
また、合格証などもどちらも共通なので、CBT試験でも安心して受験いただけます。



どちらの試験が難しいということはないので、受験のしやすさで受験方式を選ぶのがおすすめです。
CBT試験のメリット
漢字検定のCBT試験には、公開会場での受験にはないさまざまなメリットがあります。


ここでは、特に4つの利点に注目してご紹介します。
受験日程を柔軟に選べる
漢字検定のCBT試験の大きなメリットのひとつが、受験日程を自分の都合に合わせて柔軟に選べることです。
CBT試験は、提携している全国のテストセンターで随時実施されており、会場に空きがあればいつでも受験が可能です。
公開会場での受験(年3回実施)ではタイミングが合わないという方にとって、受験の機会が格段に広がります。
受験日の変更ができる
漢字検定のCBT試験のもうひとつの大きなメリットは、受験日の変更が可能な点です。
検定日の4日前まで、受験日の変更に対応しています。
たとえば、
- 学校行事や仕事と日程が重なってしまった
- もう少し勉強してから受けたい
といった理由でも、受験日を変更できます。
自分のスケジュールや学習の進捗に合わせて調整できるのは、忙しい現代人にとって大きな魅力といえるでしょう。



キャンセルは、キャンセル手数料が発生するので注意が必要です。
受験会場を自分で選べる
CBT試験では、全国にある複数のテストセンターから、好きな受験会場を選ぶことができます。
公開会場では、居住地に基づいて受験会場が指定され、自分で会場を選ぶことはできません。
例えば、以下のように受験会場を選ぶことができます。
- 自宅や職場・学校から近い場所で受験したい
- 旅行先で時間があるので、受験したい
- 近くの受験会場が満席なので、違う地域で受験したい
このように、ライフスタイルに合わせて会場を選べるのもCBTならではの便利さです。



受験日の4日前までであれば、会場の変更も可能です。
合否結果がすぐわかる
CBT試験では、公開会場での受験よりも早く合否結果を知ることができます。
紙の試験が約30日後の結果発表なのに対し、CBT試験は約8日後にWeb上で確認できます。
就職活動や進学などの重要な場面で、早く資格取得の証明が必要な場合に大変便利です。
これにより、合格後の次のステップをスムーズに進めることができます。
CBT試験のデメリット
メリットのたくさんあるCBT試験ですが、いくつかの注意点やデメリットもあります。


ここでは、事前に知っておくべきポイントを解説します。
パソコン操作が必要
CBT試験では、すべての解答をパソコンやタブレットで入力します。
実際のCBT試験では、以下のような操作があります。
- よみの問題は、キーボードでひらがなを入力
- 書き取り問題は、タブレット画面上に漢字を手書き入力
そのため、キーボードを使った文字入力や、マウス、タブレットなどの基本的な操作が必要になります。
キーボードでの入力は、かな入力・ローマ字入力のどちらにも対応しています。
また、試験前には練習用の操作体験(デモ)も用意されています。
ブラインドタッチができなくても、基本的な入力ができれば問題ありません。



パソコンの操作は、基本的な操作で大丈夫です。
パソコンの操作は、下記の動画を観ていただくと、イメージがしやすいと思います。
受験できるのは2級〜7級のみ
CBT試験(コンピュータ受験)では、受験できる級が 2級から7級 に限られています。
つまり、以下の級はCBTでは受験できません。
- 1級
- 準1級
- 8級〜10級
これらの級を受けたい場合は、従来型の公開会場での受験を選ぶ必要があります。
テストセンターは都市部に偏りがち
CBT試験は全国で実施されていますが、テストセンターは都市部に集中している傾向があります。
そのため、地方に住んでいる方の場合、最寄りに受験会場がない可能性もあります。
必ず事前に テストセンターの所在地を確認しましょう。
CBT試験がおすすめな人
以下のような方には、CBT試験が特におすすめです。
自分のペースで受験したい人
学校や仕事のスケジュールに合わせて、好きなタイミングで受験したい方に最適です。
「学習が終わった直後にすぐ受けたい」という方にとって、年3回しかない公開試験よりも自由度が高くなります。
急ぎで合否を知りたい人
就職活動や資格申請の関係で、早めに合格証明が欲しい方にはCBT試験が便利です。
Web上で約8日後に結果がわかるため、次のステップへの準備がスムーズに進められます。
会場を自分で選びたい人
学校・勤務先の近くや、旅行先などで受験したい方にもCBTはおすすめです。
公開会場では会場の選択ができませんが、CBTなら自分にとってアクセスのよい場所を選べます。
年3回の公開試験に都合が合わない人
公開会場試験は日曜日に限定されるため、部活やアルバイト、家庭の都合で日曜が空けられない方にはCBTが有力な選択肢となります。



CBT試験は「すぐ受けたい」「すぐ知りたい」「すぐ近くで受けたい」人にぴったりの受験スタイルです!
まとめ|CBT試験の特徴を正しく理解しよう
この記事では、漢字検定のCBT試験について、概要からメリット・デメリット、向いている人の特徴までを解説しました。
CBT試験は、公開会場試験にはない自由度の高さが魅力です。
特に「受験日や会場を自分で決めたい」「すぐに結果がほしい」という方にとって、大きなメリットがあります。
一方で、受験できる級が限られていたり、テストセンターが都市部に集中しているなどの注意点もあります。
改めて、CBT試験のポイントを整理すると以下のとおりです。
- 好きな日時・会場で受験できる
- 合否結果が早くわかる(約8日後)
- 会場や日程変更が可能
- 受験できるのは2級〜7級のみ
- テストセンターは都市部に偏りがち
- パソコンやタブレットの基本操作が必要
CBT試験と公開会場、それぞれの特長を理解し、自分に合った受験方法を選ぶことが合格への第一歩です。
あなたにとってベストな受験スタイルで、漢字検定2級合格を目指していきましょう!

