「漢字検定2級の四字熟語ってどうやって覚えたらいいの?」と悩んでいませんか?
四字熟語は日常生活であまり使わず、数も多いため、何から手をつけるべきかわからないという方も多いです。
この記事では、そんな方に向けて、漢字検定2級の四字熟語を効率的に覚える方法を解説します。
四字熟語は必ず学習すべし
漢字検定2級に合格するためには、四字熟語の学習が欠かせません。
ここでは、四字熟語を必ず学習すべき理由を解説します。
四字熟語は配点が高い

漢字検定2級では、四字熟語の問題が30点分も出題されます。
これは、書き取り問題の50点に次いで高い配点です。
仮に、四字熟語を全く勉強せずに試験にのぞむと、合格基準の8割に届かない可能性が高くなります。

全問正解を目指す必要はありませんが、6割以上の正答は確保したいところです。
学習は初期から少しずつ始めよう
四字熟語の学習は、時間がかかります。
他の分野と比べて、覚えるべき語句が多く、知識の定着にも工夫が必要です。
そのため、試験直前ではなく、漢字検定の勉強を始めた初期の段階から、少しずつ取り組むのが最も効果的です。



四字熟語は、コツコツと知識を積み重ねることが大事です。
四字熟語の学習がなぜ難しいか?
漢字検定2級の学習の中でも、四字熟語は多くの受験者にとって難関です。
四字熟語の学習が難しいと感じる主な理由は、次の3つです。



それでは、一つずつ、見ていきましょう。
日常生活で使わない
四字熟語が覚えにくい最大の理由は、日常で使う機会が少ないためです。
ふだん目にしない言葉は、どうしても記憶に残りにくく、親しみも持てません。
そのため、四字熟語は学習のハードルが高く、取っつきにくい分野と感じやすいのです。



特に、2級レベルの四字熟語は、目にしないことが多いです。
覚える量が多い
漢字検定2級では、出題の対象となる四字熟語が200語以上あります。
しかも、その半数以上は、聞き慣れないものばかりです。
この膨大な量に圧倒され、苦手意識を持つ受験生が多いのも納得です。
学習の仕方がわからない
四字熟語の勉強は、初学者にとって、特に手順がわかりづらいです。
いきなり問題集に取り組んでも、答えがまったくわからず、挫折してしまうことが多いです。
基礎知識がない状態での問題演習は、効率が悪く、時間の無駄にもなりがちです。
自分のレベルに合った学習ステップを踏むことが、四字熟語を覚える近道になります。



四字熟語の学習のコツは、次でご紹介します。
タイプ別|四字熟語の効果的な学習方法
四字熟語を学習するときは、自分のレベルに合わせた勉強法を選ぶことが大切です。
ここでは、2つのタイプ別に、おすすめの学習方法を紹介します。
まずは自分のレベルを把握しよう
学習を始める前に、四字熟語の知識がどれだけあるかを確認しましょう。
まずは、下記の四字熟語を見てみましょう。


もし、半分以上がわかるようであれば、ある程度、四字熟語の知識があります。
「見たことのない四字熟語がほとんどだった!」という方は、インプットから始めるのが良いです。



次に、それぞれの方の学習方法をご紹介します。
知識がある人は問題中心でOK
すでに、ある程度の四字熟語の知識がある方は、いきなり問題演習をして構いません。
問題演習をしながら、わからない・知らない四字熟語の知識をおぎなっていくのが効果的です。
問題演習から取り組むことで、時短になり、出題形式に慣れることもできます。



問題演習をすることで、わからない四字熟語がはっきりと区別できます。
知識が少ない人はインプットを優先
一方、四字熟語の知識があまりない場合は、インプットから始めるのが効果的です。
まずは、問題を解こうとせずに、解答を見ながら、読み方や意味を覚えることから始めましょう。
ある程度、インプットができたら、問題演習に進み、間違えた問題を復習するというサイクルが、もっとも効率的です。



インプットの仕方は、次で説明します。
四字熟語の効率的なインプット方法
四字熟語は、一度で完璧に覚えようとせず、段階を踏んで覚えるのが効果的です。
ここでは、効率よく覚えるための4つのステップをご紹介します。


1. 音で覚える
まずは、四字熟語の「読み方」を覚えることから始めましょう。
漢字検定2級の四字熟語の問題では、正しい選択肢を選び、それを漢字に直して解答する形式です。
そのため、まずは、四字熟語の「正しい読み」を覚えている必要があります。
読み方を身につけるには、「音読」が効果的です。
問題集に出てくる四字熟語の解答を見ながら、毎日、声に出して読みましょう。
たとえ1日1回でも、継続することで自然と読みが頭に入ってきます。



声に出すことで、耳・口・目の感覚が連動し、記憶に残りやすくなります!
2. 意味を覚える
音読で読み方を覚えてきたら、次は、四字熟語の意味を覚えていきましょう。
問題集の中には、解答に、四字熟語の意味まで載っているものがあるので、それを使うと効率よく学べます。
意味を覚えるときのコツは、「なぜこの漢字でこの意味になるのか?」を考えることです。
疑問を感じた語句に出会ったら、ぜひその由来を調べてみましょう。



たとえば、次の四字熟語を見てみましょう。


「虎渓三笑」という四字熟語の意味は、「何かに夢中になって、ほかのことを忘れてしまうこと」です。
しかし、「虎渓」や「三笑」という漢字だけ見ても、なぜその意味になるのかピンときませんよね。



実はこれ、中国の故事に由来しています。
由来を見てみましょう。





だから、「虎渓三笑」は、「何かに夢中になって、ほかのことを忘れてしまうこと」という意味があるんだね。
このように、四字熟語の由来を知ることで、意味がぐっと覚えやすくなります。
覚えにくい四字熟語ほど、由来を探ってみましょう。



四字熟語の由来を調べるのは、遠回りに見えて、実は一番の近道です。
3. 漢字を覚える
読み方と意味がある程度わかったら、次のステップです。
四字熟語に使われている「漢字」を覚えましょう。
このステップでは、「読める・意味がわかる」だけでなく、「正しく書ける」状態を目指します。
音読や意味の学習を通じて、四字熟語に使われている漢字のイメージは、すでに頭に入っているはずです。
ここからは、実際に手を動かして、書くことで記憶を定着させましょう。
その際、部首や構成が似ている漢字との違いを意識して書くと、混同を防ぎやすくなります。
特に、書き間違えやすい漢字は、重点的に練習しておくと安心です。



「書く」ことで、記憶がしっかり定着していきますよ!
4. 問題演習をする
最後のステップは、問題演習で、知識が定着しているか確認しましょう。
実際に、問題を解いてみることで、自分がどの程度覚えているかを具体的に把握できます。
間違えた問題は、そのままにせず、「間違えた箇所」や「なぜ間違えたのか」を確認するのが◎。
また、どうしても覚えられない四字熟語は「苦手ノート」などにまとめておくのもおすすめです。
自分専用の復習リストを作ることで、試験前の総復習がスムーズになります。



ここまできたら、あとは問題をこなすのみ!
できない問題をはっきりさせることで、効率よく復習できますよ。
四字熟語の学習に関するよくある質問
ここでは、漢字検定2級の四字熟語学習について、よくある質問に、お答えします。
まとめノートは作ったほうがいいですか?
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学習の始めに、四字熟語を全てノートにまとめるのは、おすすめしません。
その理由は、まとめノートを作成するのに、かなりの時間がかかってしまうからです。
漢字検定2級に出題される四字熟語の数は、200以上あり、数が多いです。
そのため、四字熟語の読み方に加えて、意味や由来などをノートにまとめるのは大変な作業です。
代わりに、先ほど紹介した学習ステップを実践し、どうしても覚えられない四字熟語だけをノートにまとめる方法が効果的です。



このやり方なら時間を無駄にせず、効率よく復習できます。
四字熟語は何度も書いたほうがいいですか?


漢字は、書いて覚えるのが基本ですが、一度に大量に、同じ漢字を書く勉強法は、おすすめしません。
漢字の形がある程度わかったら、何度も書くよりも、「時間をあけて何度も書く」方が記憶に定着しやすいのです。
繰り返し思い出すことで、脳が「これは重要な情報だ」と認識し、長期記憶として残りやすくなります。



1日1回を何度も繰り返した方が定着しますよ。
まとめ|四字熟語を得点源にしよう
この記事では、漢字検定2級の四字熟語の効率的な学習方法について、解説しました。
四字熟語は、配点が高く、得点源になる重要な分野です。
最初は覚えにくく感じても、段階を踏めば、誰でも確実に身につけることができます。
この記事のポイントは、以下のとおりです。
- 四字熟語の配点は30点と高く、合否に大きく影響する
- 普段使わない・数が多い・学習法がわかりにくいのが難しさの原因
- 学習は「読む→意味→漢字→演習」の順で進めると効果的
四字熟語を「苦手だから」と後回しにせず、早めに少しずつ取り組むことが重要です。
あせらずコツコツ学習して、漢字検定2級に合格しましょう!



漢字検定2級の問題集をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください!