「どの分野から勉強すればいいのかわからない」
「効率よく得点するにはどうすればいい?」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
実はその悩み、出題ごとの配点を把握することで解決のヒントが見えてきます。
試験の配点を知れば、優先すべき勉強の順番や力の入れどころが自然と明確になります。
この記事では、最新の出題傾向に基づき、漢字検定2級の全体構成と配点の詳細をわかりやすく解説します。
合格ラインや、短時間で得点アップできる学習方針も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
- 漢字検定2級の配点
- 合格ラインと目安点数
- 効率よく点を取るための学習ポイント
出題構成と配点の全体像

漢字検定2級は、200点満点の試験です。
問題は、大問が9問の構成になっており、それぞれ配点は以下のとおりです。
問題番号 | 出題分野 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|---|
問題1 | 読み | 30問×1点 | 30点 |
問題2 | 部首 | 10問×1点 | 10点 |
問題3 | 熟語の構成 | 10問×2点 | 20点 |
問題4 | 四字熟語 | 15問×2点 | 30点 |
問題5 | 対・類義語 | 10問×2点 | 20点 |
問題6 | 同音異字 | 10問×2点 | 20点 |
問題7 | 誤字訂正 | 5問×2点 | 10点 |
問題8 | 漢字と送り仮名 | 5問×2点 | 10点 |
問題9 | 書き取り | 25問×2点 | 50点 |
合計 | 120問 | 200点 |

特に、読み、書き、四字熟語の配点が高いです。
合格ラインは160点前後
漢字検定2級の合格基準は、80%程度の正答。点数にすると、160点前後とされています。
実施回によって合格基準点にバラつきがあり、155点のときもあれば、160点の時もあります。
そのため、確実に合格するためには、200点満点中160点以上の得点を目指すことが理想的です。
合格点を意識して学習することで、点数の目標が明確になり、勉強の集中力も高まります。



確実に合格ラインを超える実力を目指すほうが安心です。
模試や過去問で「170点以上」を安定して取れるようにしておきましょう。
配点別の学習方針
限られた時間で効率よく得点を伸ばすには、配点の高い分野から順に対策するのが最も効果的です。
ここでは、配点別におすすめの学習順序と、それぞれの対策ポイントをご紹介します。
高配点分野
配点が高い分野は、得点アップに直結します。
ここを優先的に対策することで、合格にグッと近づきます。
問題1:読み(30点・30問)
漢字学習の基本となる分野です。1問の点数は低いですが、最も出題数が多い分野。
完璧を目指す必要はありませんが、基本的な読みは確実に押さえましょう。
時間がない場合は、問題を解くときに、解答を紙に書かず、音読中心でテンポよく覚えるのがおすすめです。
試験本番でも素早く解く必要があるため、スピード感を意識した練習が効果的です。



学習も本番もスピードを意識して解くのがコツです。
問題4:四字熟語(30点・15問)
四字熟語は苦手と感じる人が多い分野ですが、30点もの配点がある得点源です。
全てを網羅しようとせず、頻出語に絞って効率よく覚えるのが合格への近道です。
問題集で出てきた四字熟語は、必ず意味とセットで覚えるようにしましょう。繰り返し出る語は重点的に確認を。



覚えるときは、意味や由来を一緒に覚えると記憶に残りやすくなりますよ!
問題9:書き取り(50点・25問)
全体の4分の1を占める、最重要分野です。
「読める」だけでは得点にならず、正しく書けるかどうかが問われます。
目で見るだけの確認では不十分です。
必ず手を動かして書く練習を繰り返し、書き間違えやすい部分までしっかり定着させましょう。



「うろ覚えの漢字」は本番で必ずミスにつながります。書いて確認する習慣をつけておきましょう!
中配点分野
基礎力が身につけば安定して得点できるのが中配点分野です。
時間が許す限り、得点力の底上げを狙いましょう。
問題3:熟語の構成(20点・10問)
出題パターンを理解すれば、正答率が大きくアップする分野です。
すべてを丸暗記せず、「主語+述語」「修飾語+名詞」などの構造を把握しましょう。



解説つきの問題集で、構造ごとに分類しながら覚えるのが効率的です。
問題5:対・類義語(20点・10問)
語彙力が問われるものの、他分野の学習と並行して強化しやすいのが特長です。
まずは、読みと意味のセットで覚えるようにしましょう。



似た言葉はまとめて覚えると、記憶がつながって定着しやすくなります。
問題6:同音異字(20点・10問)
この分野は、出題される漢字が一見やさしそうに見えるため、つい油断しがちです。
しかし実際には、同じ読みでも用法が異なる漢字の中から正解を選ぶ必要があるため、対策が難しい分野です。
漢字がどんな用法で使われるのかを正しく理解していないと、「書けるはず」と思っていたのに迷ってしまい、手が止まるケースも多くあります。
確実に得点するには、漢字検定2級の学習だけでなく、日常生活の中でも使われている漢字の意味や用例の違いに目を向けながら学習を進めることが大切です。



同音異字は、日常の中で見かけたときに意味の違いを確認する習慣が、得点力アップの近道です!
低配点分野
配点は低めですが、差がつきやすいのがこの分野です。
他の対策がある程度終わったら、ピンポイントで強化しましょう。
問題2:部首(10点・10問)
苦手とする人が多いですが、出題される部首には傾向があります。
直前期に一気に詰め込みやすい分野でもあるため、出やすい部首を絞って対策するのが効果的です。
最低でも半分以上の正解を目指しましょう。
問題7:誤字訂正(10点・5問)
正確な漢字の用法に気づけるかがカギのこの問題。
まちがった漢字に気づくには、その言葉を正しく使える知識が必要です。
たとえば、漢字の部首の違いなど、正しい漢字の形を普段から覚えておくことがカギになります。
いろいろな文章を読む中で、自然な漢字の使い方にふれておくと、誤字にも気づきやすくなります。



「何か変だな」と感じる直感は、普段の積み重ねから生まれますよ!
問題8:漢字と送り仮名(10点・5問)
送り仮名の知識は独特で、他の分野ではあまり出てこない分、苦手な人が多いです。
知らない熟語がでてきたら、使われている漢字の訓読み+送り仮名もセットで確認するのが有効です。
それでも知識不足を感じる方は、送り仮名問題だけを集中的に練習しましょう。



分野別の対策は大切ですが、最終的には「漢字力」そのものを高めることが、すべての得点アップにつながりますよ!
まとめ|配点と出題構成を知って効率的に合格を目指そう
この記事では、漢字検定2級の配点と出題構成をもとに、効率的な学習の進め方をご紹介しました。
配点を知ることで、優先して取り組むべき分野や学習の順序が見えてきます。
- 漢字検定2級は【200点満点中160点前後】が合格ライン
- 高配点の「書き取り」「四字熟語」「読み」は最優先で対策
- 分野ごとに適した勉強法を選ぶことで効率アップ
まずは、自分の得点状況や得意・苦手を振り返り、重点的に取り組むべき分野を絞りましょう。
そして、計画的に学習を進めていくことで、無理なく確実に合格へと近づいていけます。
焦らず、自分のペースで一歩ずつ前進して、漢字検定2級に合格しましょう!



漢字検定2級の問題集をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください!