1冊で多くの問題をこなして合格したい―そう感じている方は多いはずです。
時間もお金も限られている中で、問題集を何冊も買いそろえるのは大変なこと。
そのため、1冊でどれだけ演習できるかは非常に重要なポイントです。
この記事では、主要な問題集16冊の問題数を徹底比較しました。
また、特に問題数の多い3冊の問題集について、特徴やメリットも紹介します。
問題集1冊で確実に合格したい方は、ぜひ参考にしてください!
- 問題数が多いメリットとデメリット
- 問題数で比較一覧表
- 問題数が多いトップ3の特徴と使い方
問題数が多さで選ぶべき理由
問題数の多い対策書を選ぶことには、多くのメリットがあります。
ここでは、なぜ「問題数」が大事なのかを解説します。
合格に必要な「語彙力」が身につく
漢字検定2級は、常用漢字2136字すべてが出題範囲。
さらに「読み」「誤字訂正」「書き取り」など、出題分野も多岐にわたるため、対策には相応の語彙力が求められます。
その力を身につけるには、できるだけ多くの問題に触れることが不可欠。
問題数が多ければ、1つの漢字について複数の使い方に触れられます。
多くの問題で語彙力を鍛えれば、漢字は知っているのに答えられないといった事態を防ぐことができます。
「確率(かくりつ)」は読めても、「率先(そっせん)」は読めない—
このようなケースが考えられます。
問題数を多くこなせば、出題パターンも学習しつつ、自然に語彙を増やすことが可能。
多くの問題に触れることで、どんな形式でも対応できる「本物の漢字力」が身につくのです。

演習量で「語彙力’が決まります!
デメリットとその乗り越え方
もちろん、問題数が多いということは、それだけ時間がかかるという側面もあります。
すべてを完璧にこなそうとすると、負担が大きくなりがちです。
ですが、量の多い問題集には、次のような効率的に学習できる工夫が施されているものが多いです。
- 一問一答形式でテンポよく進められる
- 赤シート対応でサクサク進められる
- 頻出度順で重要な問題から優先できる
時間がない方は、スケジュールに合わせて取捨選択をすることで、負担を軽減しつつ高い効果を得られます。



自分の試験日までのスケジュールを考えながら、うまく活用していきましょう。
16冊の問題数を比較
ここでは、漢字検定2級向けの主要な問題集16冊について、掲載されている「問題数」に注目して比較しました。
「1冊でどれだけ多くの演習ができるか」を判断したい方にとって、問題数は大きな判断材料のひとつになります。
- 比較対象は問題部分(模擬テスト含む) のみ
- 資料ページはカウントに含めない
- 重複した問題もそれぞれを1問としてカウント
なお、問題集によっては、同じ問題が複数回登場する場合があります。
これは出版社が「確実に正解してほしい」と判断した重要語句なので、確実に覚えて得点源にしましょう。



問題数は、選ぶ際の参考の一つにしてください。
問題数の多い対策書ランキング
番号 | 表紙 | タイトル | 問題数 |
---|---|---|---|
1 | ![]() ![]() | 【高橋書店】頻出度順問題集 | 4,962問 |
2 | ![]() ![]() | 【成美堂】頻出度順 | 4,632問 |
3 | ![]() ![]() | 【旺文社】でる順×分野別問題集 | 4,102問 |
4 | ![]() ![]() | 【新星出版】頻出度順 合格問題集 | 3,897問 |
5 | ![]() ![]() | 【増進堂】25日間で合格!完成問題集 | 3,852問 |
6 | ![]() ![]() | 【漢検協会】漢字学習ステップ | 3,496問 |
7 | ![]() ![]() | 【ナツメ社】史上最強の漢検マスター問題集 | 3,418問 |
8 | ![]() ![]() | 【成美堂】書き込み式問題集 | 3,175問 |
9 | ![]() ![]() | 【漢検協会】分野別問題集 | 3,082問 |
10 | ![]() ![]() | 【高橋書店】5時間で合格!超頻出ドリル | 2,587問 |
11 | ![]() ![]() | 【高橋書店】らくらく!合格トレーニング | 2,310問 |
12 | ![]() ![]() | 【増進堂】トレーニングノート | 2,308問 |
13 | ![]() ![]() | 【高橋書店】一問一答 完全攻略問題集 | 2,262問 |
14 | ![]() ![]() | 【成美堂】本試験型問題集 | 2,160問 |
15 | ![]() ![]() | 【受験研究社】5分間対策ドリル | 1,738問 |
16 | ![]() ![]() | 【旺文社】7日間完成!直前対策ドリル | 1,006問 |
問題数の多いトップ3を解説
問題数が多い下記の3冊について、特徴やメリットなどをご紹介します。


高橋書店「頻出度順問題集」
1冊目は、高橋書店の『頻出度順問題集』です。


『頻出度順問題集』は、シンプルな見た目からは想像できないほどの問題量を誇る一冊。
ページを開くと、一問一答形式でスピーディに解ける問題がずらり。
1問あたりにかかる時間が短いため、テンポよく学習を進められます。
一方で、四字熟語の問題には「読み」の選択肢がなく、本番よりもやや難しめ。
難しい問題でより実力を付けたい方には、逆に好都合といえるでしょう。
資料や解説はややコンパクトですが、そのぶん無駄なく演習に集中できる構成です。
問題数重視・演習特化型の問題集を探している方には、非常におすすめの一冊です。
- 一問一答形式でテンポよく解ける
- 四字熟語は選択肢なしでやや高難度
- 模擬試験は2回分と少なめ
- 解説・資料はやや控えめ



問題数重視派にはコレ!問題演習に特化した一冊です。
【基本情報】
タイトル | 漢字検定2級〔頻出度順〕問題集 |
---|---|
出版社 | 高橋書店 |
価格(税込) | ¥1,210 |
問題数 | 約5,000問 |
成美堂「頻出度順問題集」
2冊目にご紹介するのは、成美堂の『頻出度順問題集』です。


問題数は2番目に多く、演習量をしっかり確保しながら効率的に学習できる構成が特長です。
この問題集の最大の魅力は、名前の通り「頻出度順」で問題が掲載されている点。
出題されやすい問題から順に取り組めるため、時間や目標点数に応じて、学習範囲を柔軟に調整できます。
また、解説や資料の充実度もトップクラス。
特に難易度の高い問題には丁寧な解説がついており、意味を調べる手間を減らせます。
さらに巻末資料には、四字熟語・熟字訓など、試験でよく出る語彙が一覧でまとまって掲載。
演習+知識のインプットが1冊で完結する、バランスの取れた1冊です。
- 頻出度順で掲載 → 優先順位をつけて学習しやすい
- 解説が丁寧で、理解しながら進められる
- 模擬試験は約3回分収録
- 巻末資料が豊富 → 四字熟語・熟字訓などの重要語彙がひと目でわかる



資料が非常に充実していて、四字熟語の一覧は特に使いやすいです。
【基本情報】
タイトル | 頻出度順 漢字検定問題集 2級 |
---|---|
出版社 | 成美堂 |
価格(税込) | ¥990 |
問題数 | 約4,600問 |
旺文社「でる順×分野別問題集」
3冊目にご紹介するのは、旺文社の『でる順×分野別問題集』です。


この問題集は、「頻出度順」と「分野別」の2軸で構成されたハイブリッド型。
出題頻度の高い問題から効率よく学べるうえに、苦手分野をピンポイントで対策できるのが特長です。
さらに、予想問題は本誌に2回分、ダウンロード版を含めると合計5回分とボリュームも充実。
基礎固めから実践力の養成まで、1冊でしっかり対応できます。
解説はやや少なめですが、テンポよく学習したい方にはちょうど良いバランス。
印刷レイアウトもスッキリしていて、視認性の高さが学習のストレスを軽減してくれます。
- 頻出度順 × 分野別のハイブリッド構成
- 苦手分野をピンポイントで対策できる
- 予想問題は計5回分(本誌+DL)
- 別冊資料に「配当漢字表」付き
- 解説は少なめだが、レイアウトが見やすく学習しやすい



別冊の配当漢字表も、確認や復習にとても便利です!
【基本情報】
タイトル | でる順×分野別 漢検問題集 2級 |
---|---|
出版社 | 旺文社 |
価格(税込) | ¥1,155 |
問題数 | 約4,100問 |
まとめ|問題数で選ぶなら時間との兼ね合いも大事!
この記事では、漢字検定2級の問題集を「問題数」で比較し、問題数の多い3冊について詳しく解説しました。
ポイントをおさらいすると…
- 問題数が多いほど語彙が増えやすく、出題形式への慣れにも効果的
- そのぶん学習時間もかかるため、スケジュール管理や使い方の工夫が必要
- 重複して出題されている問題は「重要問題」!確実に得点に
勉強時間に余裕がある方は、問題数の多い問題集を1冊やりきることで、確かな実力を養うことができます。
一方で、時間が限られている方は、「頻出度ランクAだけ解く」など、取捨選択しながら効率よく進めることが成功のカギです。
自分の学習スタイルに合った一冊を選んで、合格に向けてしっかり準備を進めていきましょう!



他の問題集も解説しています。ぜひチェックしてみてください!