「漢検2級を受けたいけれど、忙しくて勉強時間がとれない…」
そんな方におすすめなのが、受験研究社の『5分間対策ドリル』です。
『5分間対策ドリル』は、1日5分から始められて、スキマ時間でしっかり実力をつけられる優秀な一冊。
この記事では、『5分間対策ドリル』の内容や構成、メリット・デメリット、さらにはおすすめの使い方まで徹底解説していきます。
- 『5分間対策ドリル』の価格や問題数などの基本情報
- 『5分間対策ドリル』のメリット・デメリット
- 『5分間対策ドリル』を使ったおすすめの勉強法
- 『5分間対策ドリル』がおすすめな人・合わない人
『5分間対策ドリル』基本情報

漢検2級対策本の中でも、スキマ時間で取り組める手軽さが魅力の『5分間対策ドリル』。
ここでは、『5分間対策ドリル』の基本情報から構成、問題数まで詳しく紹介します。
出版社や価格
『5分間対策ドリル』の出版社や価格は、以下のとおりです。
- 編著者: 漢字検定研究会
- 発行所: 受験研究社
- 価格: 748円(税込)

漢字検定2級の対策書は、1,000円前後のものが多い中、これはコスパ抜群の1冊です!
『5分間対策ドリル』のサイズはA5で横開き
『5分間対策ドリル』は、A5サイズの横開きタイプ。
他のA5サイズの参考書と比べた写真は下記のとおり。





横開きの漢検対策本って、実はけっこうめずらしいんです!机のちょっとしたスペースでも開けるし、電車やカフェでも勉強しやすいのがポイント。
また、『5分間対策ドリル』のもうひとつの便利なポイントは、すべてのページに“切り取り線”がついているこ。


1ページずつ切り離して小テスト感覚で使えるので、通学中や休み時間など、ちょっとしたスキマ時間にも手軽に取り組めます。
ページ数と問題数
本書は、全92ページ構成(問題パート)。
ステージ1〜3に分かれた段階式になっており、以下のように進んでいきます。
- ステージ1: 1〜35ページ
- ステージ2: 36〜65ページ
- ステージ3: 66〜92ページ
さらに、巻末には本番形式の模擬テスト2回分も収録されています。



分厚い本を最初の数ページで挫折するより、薄い本を最後までやりきる方が、はるかに力がつきます!
出題ジャンルと問題数
『5分間対策ドリル』に収録されている問題数は、なんと全1,438問!
出題ジャンルごとの構成は、以下のとおりです。
番号 | 出題ジャンル | ページ数 | 1ページあたりの問題数 | 計 |
---|---|---|---|---|
第1問 | 読み | 20P | 18問 | 360問 |
第2問 | 部首 | 6P | 20問 | 120問 |
第3問 | 熟語の構成 | 6P | 20問 | 120問 |
第4問 | 四字熟語 | 12P | 10問 | 120問 |
第5問 | 対義語・類義語 | 6P | 20問 | 120問 |
第6問 | 同音・同訓異字 | 8P | 16問 | 128問 |
第7問 | 誤字訂正 | 8P | 10問 | 80問 |
第8問 | 漢字と送り仮名 | 6P | 15問 | 90問 |
第9問 | 書き取り | 20P | 15問 | 300問 |
合計 | 1,438問 |



他の対策書より薄いので問題数は少ないと思っていましたが、約1,500問も収録されていて驚きました。
5分間対策、ドリルの特徴
『5分間対策ドリル』には、効率的に学べる仕組みがしっかりと詰まっています。
ここでは、その3つの大きな特徴をご紹介します。
ステージ1〜3の3段階構成で、段階的に実力アップ
『5分間対策ドリル』の大きな特徴は、ステージ1〜3の3段階構成で、すべての出題形式に早い段階で触れられることです。
なぜなら、各ステージには複数のジャンルがバランスよく含まれており、ジャンル別に順番で進める構成とは異なり、早い段階で全体の出題傾向をつかむことができるからです。
例えば、ステージ1の段階で、漢検2級特有の部首問題、四字熟語、誤字訂正などにもしっかり触れられます。各ステージの分量も多すぎないため、サクッと進めながら「自分が苦手な形式」を早めに見つけて対策を打つことができます。
そのため、『5分間対策ドリル』は、本番を意識した実戦的な力を段階的に育てるのにぴったりな構成になっていると言えるでしょう。



序盤から全体像をつかめるのは大きなメリット!本番形式に近い感覚で練習できますよ。
巻末には本番形式の「実力完成テスト」2回分を収録
『5分間対策ドリル』の大きな強みのひとつが、巻末に本番形式の「実力完成テスト」が2回分収録されている点です。
この**「実力完成テスト」**を活用することで、自分の現在の実力を客観的に確認でき、学習の進み具合や苦手分野を把握するのに役立ちます。
例えば、学習の初期に解けば「現時点での実力チェック」に、学習の後半に解けば「仕上がり確認」に使えるため、学習計画の立案から最終確認まで幅広く活用可能です。
「実力完成テスト」の使用により、問題集としてだけでなく、本番に向けた総仕上げにも対応できる、実戦的な1冊となっています。



実力完成テストは本番と同じ形式ですが、実際のB4サイズの過去問にも取り組んでおくのがおすすめです。
本番と同じレイアウトの過去問は、日本漢字能力検定協会の公式サイトで公開されています。
毎日5分が鍵!無理なく継続できる仕組み
『5分間対策ドリル』の最大の魅力は、1ページたった5分で取り組めることです。
漢検2級の勉強は、やる気を出すまでに時間がかかったり、毎日の継続が難しいと感じる人も多いもの。だからこそ、「1日5分だけでOK」という気軽さは、勉強を習慣化するうえで大きなメリットになります。
たとえば、他の勉強の合間や、家事・通勤・通学のスキマ時間に1ページだけ切り取ってサッと解く。それだけでも立派な対策になります。
つまり、『5分間対策ドリル』は、継続こそ合格へのカギだと感じている方にとって、ぴったりの学習ツールといえるでしょう。
『5分間対策ドリル』のメリット・デメリットを解説
『5分間対策ドリル』は使いやすくて続けやすい工夫が満載ですが、購入前に知っておきたいメリットとデメリットをまとめてご紹介します。
『5分間対策ドリル』のメリット
- 1ページ=5分で解けるから、スキマ時間にぴったり
-
時間がない学生や社会人、主婦の方でも無理なく続けられます。
- 問題ページを切り取れるので、持ち歩きやすい
-
1ページだけ持ち出して、外出先でサッと解くこともできます。
- 実際の試験と同じ出題形式で構成されていて安心
-
本番に近い感覚で練習できるので、試験の雰囲気に早く慣れられます。
- ステージごとの構成で、すべての出題形式に早めに触れられる
-
ジャンルごとに分かれていないので、早い段階で全形式に触れられ、苦手も発見しやすいです。
- 巻末に本番形式の模試テスト2回分を収録
-
「実力完成テスト」で、現在の実力チェックや試験直前の最終確認ができます。
『5分間対策ドリル』のデメリット
『5分間対策ドリル』は、手軽に使える反面、注意しておきたい点もいくつかあります。
- 語句の意味や成り立ちの解説が少ない
-
『5分間対策ドリル』は、漢字の意味や使い方の説明がほとんどないため、意味がわからない語句は自分で調べる必要があります。
調べる一手間が面倒に感じる方は、解説が充実している参考書を併用すると安心です。 - 模試テストが2回分だけでテストの演習量としては少なめ
-
巻末に「実力完成テスト」が2回分ついていますが、過去問の演習としては物足りないというのが印象。
また、レイアウトは本番と少し異なるため、日本漢字能力検定協会の公式サイトにある過去問(B4サイズ)にも一度触れておくのがオススメです。 - 巻末の資料や語彙リストなどの付録がない
-
『5分間対策ドリル』には、配当漢字表・四字熟語リスト・書き順一覧などの資料ページは付属していません。そのため、漢字の背景やルールを深く学びたい方にはやや物足りなく感じるかもしれません。
『5分間対策ドリル』を使ったおすすめの勉強法
『5分間対策ドリル』を最大限活用するには、日々の取り組み方がとても大切です。
ここでは、2ヶ月で漢検2級合格を目指すための具体的な勉強法をご紹介します。
忙しい人でも実践しやすい内容になっていますよ!
『5分間対策ドリル』を使ったおすすめの勉強法
『5分間対策ドリル』の問題ページはミシン目入りで切り取れるので、1ページずつ持ち運んで取り組むのに最適です。
問題部分は全92ページ。毎日2ページずつ解けば、46日間(約1ヵ月半)で1周できます。



まとまった時間が取れなくても、毎日続けることが合格への近道!
進めるペースは、検定日から逆算して計画しましょう。
解けなかった問題や間違えた箇所は、ノートに記録しておくのが効果的です。
ノートに記録しておくと、自分の弱点がひと目でわかり、復習にかかる時間を大幅に短縮できるからです。



このノートは、試験前の復習に大いに役立ちます。
まとめノートを作るときは、ただ答えを書くのではなく、問題形式で再構成するのがおすすめです。
例えば「読みを答えよ」「部首を答えよ」など、クイズのようにしておくと、スキマ時間のチェック用にも使えて便利です。



私は下記のようにまとめています。
線を引いて、上に問題、下に解答と解説を記入。出題分野ごとに分けてはいません。


解答部分を折りたたんで、もう一度解いてみます。


1日2ページずつ進める学習と並行して、過去に間違えた問題の復習も習慣にしましょう。
ノートにまとめておいた問題を繰り返し解けば、知識がより定着します。
さらに、わからなかった箇所には再チェックマークを付けておくと、次回の復習がスムーズです。
5分間対策ドリルを進める中で、週1回のペースで過去問題に取り組むのがおすすめです。
現在の実力を確認できるうえ、自分の苦手な出題形式を早めに把握できます。
「毎週◯曜日は過去問の日」と決めておくと、モチベーション維持にもつながります。
もちろん、解いた過去問も復習ノートに追加しておくと、後から振り返るのに役立ちます!



学習の進め方は以上です。計画的に学習を進めましょう!
『5分間対策ドリル』がおすすめな人・合わない人
最後に、『5分間対策ドリル』がどんな人に向いているのか、また逆にどんな人には合わないのかを整理してご紹介します。
こんな人におすすめ!
以下のような方には、『5分間対策ドリル』が特におすすめです。
- 忙しくて勉強時間がとりづらい人
-
短時間で取り組める構成なので、スキマ時間を活用して学習が続けられます。
- 漢検2級の出題形式に早めに慣れておきたい人
-
ステージごとに全ジャンルを網羅しており、本番と同じ形式の問題で練習できます。
- サクサク学習を進めたい人
-
無駄な情報がなく、薄くて扱いやすい1冊。テンポよく解けるため、達成感を得やすいです。
こんな人には不向きかも…
逆に、以下のような方にはやや物足りなく感じるかもしれません。
- 語句の意味や成り立ちまでじっくり理解したい人
-
解説が少ないため、深く学びたい方は別途辞書や解説書が必要です。
- 模試をたくさんこなしたい人
-
巻末の模試は2回分のみ。演習量を増やしたい場合は、過去問題集の併用がおすすめです。
- 語彙リストや付録が欲しい人
-
配当漢字表や四字熟語一覧などの付録は付いていないため、資料が欲しい人には不向きです。



「スキマ時間に効率よくやりたい人」にはベストな1冊!
でも、「じっくり辞書派」や「資料好き」な人は、もう1冊サブ教材を用意すると◎です。
まとめ|『5分間対策ドリル』はスキマ時間を活かせる効率重視の対策書
『5分間対策ドリル』は、漢字検定研究会が編著した横開きタイプの対策書です。
コンパクトで薄めの冊子ながら、全体で約1,438問が収録されており、内容は非常に充実しています。
本書の特徴は以下の3つです。
- 1ページたった5分で取り組めるので、無理なく継続しやすい
- ステージごとの構成で、すべての出題形式に早い段階で触れられる
- 巻末に本番形式の「実力完成テスト」2回分を収録しており、実践的な練習ができる
👤こんな人におすすめ!
- 忙しくてまとまった勉強時間がとれない人
- 漢検2級の出題形式に早めに慣れておきたい人
- サクサク学習を進めて達成感を得たい人
❌こんな人には不向きかも…
- 漢字の意味や背景をじっくり学びたい人
- 模試を何度もこなしたい人
- 資料や付録を活用したい人
『5分間対策ドリル』は、スキマ時間を使って効率よく合格を目指したい方にぴったりの1冊です。
メリット・デメリット・特徴をしっかり理解し、自分に合った方法で有効活用して、漢検2級合格をつかみ取りましょう!

