漢検2級を受けるにあたって「何点取れば合格できるの?」と気になる方は多いはず。
本記事では、漢検2級の合格点の目安、点数が変動する理由、そして合格率との関係まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
さらに、出題形式ごとの配点や、確実に合格するための得点戦略についても詳しくご紹介。
受験を控える皆さんの不安を解消し、確実な合格に向けて戦略を立てられるようサポートします!
漢検2級の合格点は160点が目安
漢検2級の合格点は、原則として200点満点中160点(80%)前後が基準とされています。
これは日本漢字能力検定協会の公式サイトにも「合格基準はおおむね80%程度」と記載されており、毎回の試験でも基本的にはこの点数が目安となります。
基本は80%正解が合格ライン
合格基準として最も一般的なのが、「80%正解」。つまり200点中160点が合格ラインというわけです。
これはあくまで基準であり、試験内容や難易度、受験者の得点傾向に応じて、若干の変動があるとされています。
実際、日本漢字能力検定協会の公式ページにも以下のように記されています。
「合格基準は、おおむね80%程度の得点です。」
最近は155点の合格点の回が多い
近年の検定では、合格点が160点ではなく、155点に設定されるケースも複数確認されています。
以下は、実際に合格点が155点だった公開会場検定の一覧表です。
年度(和暦) | 年度(西暦) | 実施回 | 検定日 | 合格点 |
平成29年度 | 2017年度 | 第3回 | 2018年2月4日(日) | 155 |
令和元年度 | 2019年度 | 第2回 | 2019年10月20日(日) | 155 |
令和3年度 | 2021年度 | 第2回 | 2021年10月17日(日) | 155 |
令和3年度 | 2021年度 | 第3回 | 2022年2月13日(日) | 155 |
令和4年度 | 2022年度 | 第3回 | 2023年2月12日(日) | 155 |
令和5年度 | 2023年度 | 第3回 | 2024年2月11日(日) | 155 |
令和6年度 | 2024年度 | 第1回 | 2024年6月16日(日) | 155 |
令和6年度 | 2024年度 | 第3回 | 2025年2月16日(日) | 155 |
ただし、あくまで合格基準は、80%の正解です。漢検2級の合格を目指すなら、80%以上の得点を目指すのが賢明です。
安心するのは禁物!安全を見込むなら165点以上を目指そう
たしかに155点で合格できた例はありますが、次回もそうとは限りません。
実際に、漢検2級の合格点が160点や165点だったケースも存在します。
そのため、「155点あれば大丈夫」と油断せず、165点以上を目指して勉強するのが安心です。
なぜ合格点が変動するのか?理由や合格点の決め方
漢検は毎回同じ基準で採点されているわけではなく、実際には試験ごとに合格点が変動する仕組みになっています。
これはどうしてなのでしょうか?以下、その理由について考えられる点をまとめました。

毎回、同じ合格基準点にしてくれた方がわかりやすいですよね。
点数が毎回固定されないのは、公平性を保つため
もし合格点を常に160点に固定してしまうと、試験の難易度によって不公平が生じるおそれがあります。
たとえば、難易度が高すぎる回であれば、全体の得点が下がり、多くの人が不合格になってしまいます。
そのため、漢検では全体の得点分布を見て、数点単位で合格点を調整する柔軟な仕組みが取られていると考えられます。
合格点を決めるのは「相対評価方式」
漢検は原則として「絶対評価」が基本ですが、実際の運用では相対評価的な調整が入っていると見るのが妥当です。
これは他の検定試験(英検・TOEICなど)でも見られる方式で、「その試験回における受験者の得点状況」によって合格基準が若干前後します。
確実に合格するための目標点は165点
漢検2級に合格するためには、目安として165点以上を目指すと安心です。
ここでは、その理由と効率的に得点アップを狙うためのポイントを解説します。
165点を目指せば安心できる理由
漢検2級の合格基準点は、検定の難易度によって変動する「相対評価」で決まります。
つまり、毎回同じ点数を取れば必ず合格するわけではありません。
それでも、165点以上を取っていれば、ほぼ確実に合格ラインに達すると考えられています。
ギリギリの155~160点で合否を待つのは不安が残るため、早めに次の検定やステップに進むためにも、165点を目標にすると精神的にも余裕が生まれます。
漢検2級合格には、出題形式と配点の把握が必須
合格を目指すには、出題される各問題の配点バランスを理解しておくことが重要です。
以下は、漢検2級の主な出題形式と配点の目安(満点200点)です。
出題形式 | 問題数 | 配点 | 合計点 |
読み | 30問 | 1点 | 30点 |
部首 | 10問 | 1点 | 10点 |
熟語の構成 | 10問 | 2点 | 20点 |
四字熟語 | 15問 | 2点 | 30点 |
対義語・類義語 | 10問 | 2点 | 20点 |
同音・同訓異字 | 10問 | 2点 | 20点 |
誤字訂正 | 5問 | 2点 | 10点 |
漢字と送り仮名 | 5問 | 2点 | 10点 |
書き取り | 25問 | 2点 | 50点 |
合計 | – | – | 200点 |
このように、たとえば「部首」は10点しか配点がありません。一方で、「書き取り」は50点もある重要分野です。
高配点の分野を優先して対策することが、合格への近道になります。
苦手分野の克服が得点アップのカギ
得意分野ばかりを伸ばしていても、どうしても点数は頭打ちになります。
一方で、苦手な分野を克服すれば、一気に10点〜20点の加点も狙えるため、効率的です。
例えば「熟語の構成が苦手…」という方がその弱点を解消できれば、20点分の得点アップが見込めます。
苦手だからと後回しにせず、配点の高い分野から順に、弱点克服に取り組むことが合格点への最短ルートです。
まとめ|漢検2級の合格点は160点前後だが、165点を目指すのが安心
この記事では、漢検2級の合格点の目安や変動の仕組み、出題形式ごとの配点、そして確実に合格するための目標点について詳しく解説しました。
漢検2級は毎回の試験難易度によって合格点が変動するため、「〇点取れば絶対合格!」とは言い切れません。しかし、過去の傾向から160点前後が基準であり、安全圏としては165点以上を目指すのが最も確実です。
重要なポイントを振り返ると、以下のようになります。
- 漢検2級の合格点は原則160点(80%)前後
- 実際には155点で合格できた回も多く存在
- 合格点が変動するのは、公平性を保つための相対評価が採用されているから
- 配点の高い分野(書き取り・四字熟語など)を重点的に対策すべき
- 苦手分野の克服がスコアアップの近道になる
漢検2級は出題範囲が広く難易度も高めですが、配点の把握と弱点分析を組み合わせた戦略的な学習によって、合格の可能性は大きく高まります。
「とにかく受かりたい!」という方は、155点で安心するのではなく、165点をしっかり目指す勉強計画を立てていきましょう!